家庭内隔離(平熱)6日目つづき

 

新コロ(新型コロナウィルス)の流行の真っ只中、発熱により5日間の家庭内隔離生活を終えた6日目、平常生活に戻ったと思いきや、その後のつづきがありました。

 

4日目頃、いやその前から何となく感じていた妻のイライラを、私が誘発してしまう形で、家庭内隔離生活が続くことになることにります。

 

今回は、育児と家事に悩む奥さんに対し、それを感じ取れない旦那さんがどのように向き合えば良いのか、考えてみました。

 

私なりの結論から申しますと、「時間と、話し合いの心の余裕が必要」です。

他人は変えられないという考えにもとづくと、旦那さんができるのは、奥さんの根底にある気持ちを言葉で引き出し、その気持ちに共感し、理解しようとし、覚えておくことかな、と思います。

 

 

今回のきっかけは、私の発熱。

妻、子供に移さないために自分を隔離しましたが、当然、家事育児は全て妻が行うことになります。これが妻の過去の記憶を蘇らせることになりました。

 

私は昨年まで、単身海外出張生活という、家族別生活環境の中、子供の育児のそのほぼ全てを妻に頼る生活を送っていました。

妻の、夫に対する期待の大きさから、その裏返しに不満は蓄積されてきます。

 

育児は大変であることは、頭では分かっているつもりでも、体感していないことはなかなか理解できた、とは言えませんが。。

 

・産後のホルモンバランスが崩れた、過酷な身体

・更に追い打ちをかけるように、3時間ごとの授乳による睡眠不足

・24時間、子供の都合に自分を合わせ、自分の時間を取れない生活

 

一つだけでも、男なら根を上げるような過酷な状況が、お母さんに積み重なります。

 

当然、今以上に未熟だった当時の私は、整理された考えに至らず、試行錯誤の毎日。

帰国した1~2週間の間にも、妻の要望や大変さを聞くことが不十分で、妻の不満の種をまき続けることになります。

ただ、今思い返しても、どうするのがベストだったか、は分かりません。

その時々で人の気持ちも変わりますし、同じ夫の行動でも、妻の気持ちが変われば捉え方が変わりますので、昨日の満足は今日の不満にもなり得ます。

 

今回の私の発熱をきっかけに、そんな過去の妻の記憶が、芋づる式に蘇り、妻の不満が何倍にも膨らみます。

夫である私は、発熱をして寝込んだ事実について、様々な考えをめぐらして話をしますが、妻側の不満の根底は、過去の記憶。

 

「過去の事を持ち出すと、話がこじれるから止めてほしい」と私は考えていましたし、実際にその様に妻に対して話をしていました。

 

そして、議論は決裂。

結果、今回は、妻が別室で寝る、という形になりました。

家庭内隔離6日目継続です。

子供にも妻から説明をして、子供は私と寝ます。

 

過去にも、口論、議論の末に感情的になり、別室でそれぞれ寝る、という発言は夫婦それぞれであっても、実際に行動に移したのは今回が初めてでした。

それまで固定概念からか、家族別で寝る、という行為が夫婦関係を崩すきっかけになるのではないか、という恐れから、そういう場面では、お互いに必死に止めていました。

 

今回私は、目の前の事実をある程度冷静に捉え、妻の不満を整理できるのは妻であり、その整理の時間が必要だな、と感じたため、素直に受け入れるようと考えました。

 

そして、その翌日もそれぞれ別室で就寝。

妻が、気持ちを落ち着かせてある程度整理するまで、待とうと思っていましたので、素直に受け入れます。

 

以前の我々夫婦なら、私の帰国中の限られた1~2週間を充実した時間とするため、お互いに我慢し、理想を追い求めた結果、問題を先送りにしていたような気がします。

 

国内での生活に移し、新コロの影響による外出自粛という環境により、家族の時間に対する心の余裕ができたことで、焦らず問題を解決しようという気持ちが働いています。

 

妻自身、ある程度整理ができたせいか、隔離生活は7日目で終了しました。

 

その翌日、妻から気持ちを聞き出すことになります。

多分、まだ全てではないと思いますが、共感し、なるべく理解するように私は努めようと思いました。

今までですと、「逆の立場だったらどうなの?」とか、「自分もできてないことを指摘するのか?」というように、また議論が始まる場面です。

 

今回私自身に言い聞かせたのは、「相手自身ができている、いないは関係なく、単純にそう思ったんだな。」という事をまず理解しようと。

 

男性は、理論的に話を進めるが、女性は感情的に話を進める、と言われます。

今まで通り理詰めで話すと、今までと同じく、妻の心の整理に繋がりません。

ここは強いて自分に言い聞かせて、相手の言葉を聞き、共感する言葉を選んで話しました。

それでも妻にとっては、私の言葉が足りない様でしたが、妻の気持ちを受け取ったという事は分かってもらえた様です。

 

その日はこれで終わりましたが、これからもある一定の頻度で、同様の話が続くと思います。

 

とにかく、今後も妻の話に矛盾があろうが、棚上げしていようが、先ずは妻の話を聞こうと思います。

そのためには、自己肯定感を高め、家族との時間に余裕を持つことが大切だと痛感しました。

 

この続きのエピソードができたら、ここに記録しようと思います。