偏差値50以下の人が年収を上げる転職の方法

 

生きるちから、稼ぐ編です。

私自身転職を3回繰り返し、転職するなら、就職する企業規模は大きくしていこう、と決め、運も手伝ってか、その度に転職先の企業規模と年収を上げてきました。

 

この考えから実践して、良かった点が3つありますのでご紹介します。

 

良かった点その1

若いときに就いた企業規模が小さいほど、希少性を養うことができる。

 

良かった点その2

企業規模が大きいほど、年収が上がる。

 

良かった点その3

大企業への就職は、新卒より中途採用の方が有利なことが多い。

 

 

一つ一つ解説していきます。

 

良かった点その1

若い時に就いた企業規模が小さいほど、希少性を養うことができます。

1社目で頑張って大企業へ就職してしまうと、何百人もの同期との過酷な競争の中、大半が、まあまあな能力として評価されます。

 

例えば、偏差値50と言えば、正規分布の中でちょうど平均値(=中央値※)ですので、二人に一人の割合です。

※実際の学力分布は正規分布から少々外れますので、あくまで概念としての説明です。

 

つまり、偏差値50の人は、自分より学力が高い人が全体の50%、低い人が50%。

そして最もライバルが多いという事です。

 

日本の企業の99%が中小企業という中、新卒で大企業へ就職できるのは、ほんの一握り。

その中で出世できるのは、更にその数%~十数%です。

そして更に規模の大きな企業へ転職して、更に更に熾烈な争いを勝ち抜く自信のある方も居ると思いますが、それって、1%の更に1%くらい、非常に限られた優秀な方だけが生き渡る方法です。

 

最もライバルの多い偏差値50の人が、勝ち抜くには、非常に狭き門、いや、ほぼ不可能と言ってよいでしょう。

だって、優良企業とされる会社ほど、偏差値の高い人が集まるので、例えば新入社員の偏差値の平均が60の企業へ、偏差値50の人が入れたとしたら、もはや平均ではなく、下から数えたほうが早くなってしまいます。

 

横並びスタートの考え方には限界が来ているとは言われていはいますが、日本人全体の心理はなかなか変わりません。
実際、2000年頃の就職氷河期時代から、年功序列の時代は終わった、とか言われていましたが、20年経った今、特に大企業ではその給与体系は殆ど変わっていません。

偏差値低い大学=能力低い、って見られてしまいます。

 

それなら、自分が得意とする業界のうち、規模の小さめの企業に先ず入り、その得意を磨くことで、その人しかできないことを伸ばす方がよっぽど効率的です。

 

10代~20代前半の間は、個性が極端な企業が良いと思います。

若いうちなら、収入が少なくてもやっていけますし、お金よりも仕事の内容にやりがいを感じて、モチベーションを維持できます。

 

ただ、ここで気を付けたいのが、所謂ブラック企業で精神的に病んでしまうことです。

これだけは気を付けてください。

 

ご自身の価値観をしっかりと見定め、やらない選択肢も頭の片隅に入れて行動しましょう。

そうは言っても、社会生活に慣れないうちは、ブラック企業だからなのか、中小企業だから故の限界なのか、判断が難しいかもしれません。

 

私の場合、1社目の社員数5名のベンチャー企業で働いていた時は、夜中1時、2時まで働いていて、精神的に病んでもおかしくない状況でした。

いや、深夜残業の毎日を繰り返すことが当たり前になっている時点で、病んでいた、と言ったほうが正しいですね。

ただ、そこから転職を選んで軌道修正できたので、ギリギリの精神状態だったと思います。

私はベンチャーで約5年間、自分の得意な、考えながら新しいモノを作ることを続けました。

20代前半くらいまでは、あくまで、自分の得意を追求する事に重きを置いてください。

 

リクルート社で活躍し、奈良市立一条高校校長を歴任した、藤原和博さんが提唱する「希少性」の考え方は、転職活動を考えるうえで大変重要になります。

もし気になる方は、藤原和博さんのお話をYouTubeで見ることができますので、是非参考にしてください。

https://www.youtube.com/watch?v=kL0Zy2G1uOo

 

 

良かった点その2

企業規模が大きいほど、年収が上がります。

 

勿論、同じ企業規模でも、年収にはかなりの差があります。

ただ、日系企業の場合、業界と年齢、企業規模で、ある程度年収が決まります。

このうちの業界ごとの平均年収のデータは、検索すれば沢山出てくるため、ここでは割愛いたしますが、その中から年収の高い業界をいくつか選びましょう。

更にその中で、20代前半頃までに培った、自分の得意を活かせる職種を選んでください。

 

私の場合、工学系の学部生時代に所属した研究室で、毎朝のゼミで研究の進捗を英語でプレゼンし、質疑応答をていましたので、人より英語は得意でした。

しかも、理工系で英語ができる人は、文系の人に比べて、割合が少ない。

特に語学は、偏差値70でもしゃべれない人は多い。

就職氷河期、とか、失われた20年、とか言われた時代の、2000年ごろ転職をしましたが、この分野での希少性が活かして、次の転職先を見つけることになります。

 

転職先は人材派遣業でしたが、派遣先へ、当時1人目として送り込まれました。

派遣元では正規雇用だけど、派遣先との契約は3か月毎でしたので、なかなかスリルを味わえましたね。

その派遣先にとって、派遣元から初めての派遣社員でしたので、派遣元の会社の評価も背負っているという感覚でした。

更に2名、新規契約してもらいましたので、新規開拓者としての役割も果たしました。

1社目が社員5名のベンチャー企業でしたので、転職で年収を上げるのは、比較的容易でしたね。

その後、派遣先で気に入ってもらえ、派遣先での正規雇用のオファーの話を頂いたこともあり、約1年半程度でその派遣先へ転職しました。

福利厚生の条件や給与条件などを合わせ、ここでも年収アップに成功しました。

 

 

良かった点その3

大企業への就職は、新卒より中途採用の方が有利な場合が多いです。

 

大企業とは、規模の大きな会社を指すと思いますが、その中でも優良企業を探す必要があります。ただ優良かどうかは入ってみないと分からない面が沢山ありますし、職場によっても雰囲気は全く違いますので、難しい面はありますね。

ただ、優良であるに越したことはありません。

 

「良かった点その1」で述べましたが、新卒で大企業、その中でも優良企業を目指すと、私を含む偏差値50の方々のスタートラインは、良くて中の下、悪くて下の中くらいです。

 

ここからぶっちぎりスタートダッシュで巻き返しができればよいですが、出来たとしても、疲れます。

 

一方、企業は、毎年の社内異動によって人材の最適化を図っていますが、それでも社内では足りない能力であったり、事業拡大のために人を増やしたいが、新卒では即戦力にならない場合に、企業は中途採用の募集をかけます。

 

企業側は、求める能力や経験を重視しますので、新卒と違って、学力の偏差値への比重が必然的に下がります。

偏差値50でも、その人の経験が、企業側の求める能力と分野に合致していれば採用されます。

そして、企業規模が大きいほど、給与や待遇は、その企業内の年齢での平均的な待遇を適用する傾向にありますので、業界と職種の選択を間違えなければ、年収は上がります。

 

私の場合、「良かった点その2」で述べた、派遣会社から派遣先への転職後、更に転職し、現在は東証一部上場企業で、管理職として働いています。
その際も、転職時に年収を20%アップさせることに成功しました。

毎年採用される新卒社員の卒業大学、大学院を見る限り、偏差値60~70くらいの大学が大半なので、狙い通りの転職ができたと考えています。

 

今後は、副業で年収を上げるか、転職で更に年収を上げるか、になりますが、リスクヘッジという意味では、先ず前者を進めつつ、後者の準備は続けようと考えています。

 

以下、私の略歴です。

1社目

ベンチャー製造業(社員規模5人)

2社目

人材派遣会社(社員規模1500人)

3社目

製造業(社員規模500人東証一部上場会社出資100%子会社)

4社目

製造業(東証一部上場)

 

 

以上参考になれば幸いです。